花祭り｜仏教を開いたお釈迦様の誕生日お祝いする行事
花見堂と誕生仏
花祭りとは
花祭りとは、仏教を開いたお釈迦様の誕生日をお祝いする行事で、「灌仏会」（かんぶつえ）とも言われます。※上記の言い伝えには諸説あります
お釈迦様は、今から約2500年前の4月8日、マーヤ婦人（お母さん）が里帰りの途中、ネパールのルンビニの花園でお生まれになりました。誕生してすぐに七歩歩み、右手で天を指さし、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言われたと伝えられています。また誕生された際に、九頭の龍が現れ、甘露の雨を降らせてお釈迦様の誕生をお祝いしたとも言われています。
この言い伝えをもとに、花祭りではたくさんのお花で飾り付けをした花御堂を作り、お釈迦様の誕生仏（生まれた時のお姿）をお祀りし、甘露の雨の代わりに甘茶をかけてお祝いしいます。
どうぞ皆様も、お釈迦様に甘茶をかけてお祝いしましょう。
どなたでもご参加できます。
甘茶の接待
甘茶の御接待について
観音寺の花祭りでは、甘茶を無料でお振舞しております。
お釈迦様の誕生を祝福した雨である「甘茶」は、縁起が良く様々なご利益があり、「甘茶をつけた手で子どもの頭を撫でると元気に育つ」「字が上手になる」など、地域により諸説言い伝えられています。お釈迦様と一緒に祝福を受けて、無病息災に過ごせますよう、どうぞお飲み下さい。
甘茶について
茶はアマチャの木から作られ、アジサイ科の日本固有の植物で。甘茶の甘味成分は砂糖の1000倍の甘味を持つといわれています。甘味は糖質ではないため糖尿病などで甘味を制限している方やダイエットをされている方も安心して飲用することができます。甘茶は江戸時代あたりから民間薬として利用されてきました。抗アレルギー作用や抗菌作用があることから花粉症やアトピーへの効果や甘茶を使って入浴すると保湿効果と消炎効果があるとされ美肌のための入浴剤としても重用されてきました。また、歯周病菌に対する抗菌作用も効果があり、口臭予防にもなるそうです。
御詠歌舞踊の奉納
観音寺の花祭りについて
通常、花祭りは4月8日か５月８日（旧暦）に開催されますが、この地域では農繁期にあたる事から、5月末の日曜日に開催されております。
観音寺では、お釈迦様の誕生をお祝いするだけでなく、子どもの守り仏である『子守地蔵尊』と、秘仏『高松大権現大日如来』にて、特別護摩供祈祷を行い、地域のお子様の健やかな成長と皆様の御多幸を祈願しています。また、当寺団体の御詠歌舞踊会や高松山権現太鼓会より、舞や演奏の奉納も行われます。家族で楽しむことができる催し物も開催されます。どうぞ皆様でご参拝下さい。
高松大権現大日如来特別祈祷
御祈祷について
当山の花祭りでは、子供の守り仏である子守地蔵尊がお祀りされている子守地蔵堂で子供たちの健やかな成長を祈願する法要を行い、本堂内に安置されている高松大権現大日如来御宝前において特別護摩供祈祷を行います。
各種ご祈祷を受付しております。ご祈祷料は3,000円（お札）です。ご希望の方は申し込みフォームよりお申込み下さい。お札はご祈祷終了後に授けさせて頂きます。
子守地蔵尊での祈願
子守地蔵尊について
地蔵菩薩は、お釈迦さまがお亡くなりになられてからおおよそ56億7000万年後に弥勒菩薩が現世に出現するまでの間、衆生を救済する仏が不在となってしまうため、その間、六道すべての世界（地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道）に現れて衆生を救う菩薩である。他の如来や菩薩は天上から救済活動を行うが、地蔵菩薩は六道を巡りながら苦しんでいる人を救う菩薩である事から広く庶民に親しまれている仏様です。
当山の子守地蔵尊は、12の坊舎の1つである畑中坊にお堂があり、古くから子供たちの健やかな成長を願う方々に信仰されてきました。現在は、円蔵坊跡地にお堂が移築され、子供の守り仏として多くの方に信仰されています。無病息災、交通安全、安産、子授け、子供守護、先祖菩提など様々なご利益があると言われております。
高松大権現大日如来について
鎌倉時代の仏様で通常60年に一度御開帳される秘仏です。大日如来は、世界の創造神とされており、密教の世界で一番格の高い仏様です。大日如来は全ての願意を叶えることができると言われており、様々なご利益を授けて頂けると広く信仰されております。
